【完】禁断の恋

**入学式**

「1年生、入場」
続々と1年が出てきた。
俺は美海を探す。
お、いたいた。
全員が並んだ時、全校生徒が違和感を持った。
「……はっ?」
なんだ、コレ。
男子がほとんどじゃねぇか。
女子が美海を合わせて……
2人!!??
ちょ、待て?
はぁぁぁぁ!!??

『…ふざけんなよ…』

みんな見てるし…。
「おい、あの可愛い子どこ中だよ?」
「あの可愛さ犯罪だろ」
みんな、美海を見ている…。
『見んなよ…』
俺はボソッと呟いた…。
美海は見られてることなんて気付いてないし。
相変わらず鈍感だ…。
「代表挨拶。1年5組、佐伯美海」
「はい」
…やっぱり美海か。
アイツ、頭も良いからな…。
はぁ…。
美海…なんでそんなに可愛いんだよ。
俺、不安になる一方じゃねぇか…。