【完】禁断の恋

俺たちの通う学校は家から近いから徒歩だ。

『緊張する?』
「少しね!友達できたらいいな~♪」
『美海の中学から来るヤツ、いねぇからな』
「うん。だから、ちょっと不安」
『美海なら、大丈夫だ』
俺は美海の頭にポンと手を乗せた。
「へへ、ありがと」


入学式、俺は信じられない光景を見て、また、不安になる…。


そんなこと、今の俺には想像もしなかった。



今年の1年に、女子が美海を合わせて2人しかいないということなんて、思うはずない…。