【完】禁断の恋

「ちょっと外に出て涼もうか?」
「……ん」
美海たちは一旦外に出た。
「落ちついた?」
「うん、ありがとう」
「いえいえ♪あのさ、佐伯さん…」
「美海でいいよ?」
「あ、じゃぁ、美海。今日はホントにありがとう」
「え、あ!全然いいよ。美海も今直輝くんのおかげで助かったし♪これでおあいこ!ねっ?」
「俺、さ。すげぇ嬉しかった。知らないヤツのために、走ってくれて…。で、今日また会って、俺…運命って思ったんだ」
「へ?」
「俺、美海が好きだよ」

サーッと冷たい風が髪を撫でる。