拓海……
お兄ちゃんとの恋は、終わった。
美海はきっと、忘れないだろう。
あの甘く、切なかった…
禁断の恋を。


―――――………

別れた日以来、美海たちは別々に登校し、別々に下校するようになった。
「美~海♪」
「樹里、なぁに?」
「合コンしよ♪」
「はい?」
「合コン!美海、今フリーでしょ?1人欠員でちゃってさ!」
忘れるために、いいかもな…。
「…うん。行くよ♪」
「よかった!じゃぁ今日の6時に駅前ね♪」
「ん」
合コンって、初めてだな…。