コンコン

「失礼します。麗天皇10代目総長『零王』です。」




一応名前は名乗んなかった


「直接会うのは初めてでしたね。椎咲家の執事の笹木影介です。」

「笹木影介?」

「はい。」

「貴方、兄がいますよね?」

「え…?えぇ…」

「確か名前が『笹木櫂介』でしたよね?」

「覚えていたのですか?」
「仲が良かったので」

「そうなんですか」

「あぁ。それより用件は?」


笹木にそう問いかけると