「霞乃!!!!」
と大声を出して部屋のドアを開けた
すると霞乃は俺に気付いて抱きついて来た。
「理人様!!!」
霞乃は目に涙を溜めていた
「霞乃。帰ってくると言ったろ?」
「…………寂しかったですの………また信じている人がどこかに行ってしまうと思うの…………」
霞乃は親友がいた。凄く仲良かった。他から見ても美しい友情だった。でも、霞乃はその子に裏切られた。『あんたなんか大嫌いに決まっているでしょ』と最後にその言葉だけを置いて何処かに消えてしまった。
だから霞乃は俺が居ないとダメなんだ
この時初めて気付いた
俺は霞乃を一生守り抜くけど椎咲嬢はどうする?
霞乃には言わないでおこう
俺が一人で片付ければいいんだから