そう思っていたのに…

「何を寝ぼけたことを言っているの?作戦は明日に延期よ。誰が諦めるもんですか」

百合香ちゃんはそう言いながら、さっき自販機で買ってきたオレンジジュースをぐびぐび飲む。


そ、そんなー…!
百合香ちゃん、どうしてそこまでして…。


「小沢ちゃん、でも優奈もまだ告白は無理って言ってるし、今回はもう諦めたら?」

亜紀ちゃんナイス!
もっと言って!

私は亜紀ちゃんの言葉にコクコク頷く。


「イヤよ。ゆうにゃんは慎重過ぎるわ。もっと積極的にいくべきなのよ。とにかく、また明日の夜実行するわよ。今度は絶対上手くいくから安心しなさいな」

百合香ちゃんはピシャリとそう言い切った。


その後何を言っても、百合香ちゃんは聞く耳を持たず…。

もう何がなんだかわけがわからないよ…。



0時になり、気分が重いままてっちゃんへバースデーメールを送る。

今日は誕生日当日。

どんな日になるんだろう…。

そんなことを思いながら、ふかふかの布団に入り、目をつむった。