「うそだろ...俺のことも忘れちまったのかよ....。」


連の瞳から一粒の涙が落ちた...。




「俺、幼なじみの戸川文だよ....」


文も泣いた....。







「ゴメン....私何も覚えてないの....自分の名前も....。」

「ははっ...神様ってひでーよな。何で...こいつが何かしたってのかよ!!」







連は叫んだ。







「全部アイツのせいだ.....。紗季のせい.....。」


連は病院の壁を殴った。





「連.....やめろって.....。」




それを慌てて文が止める。