~保健室~

「ただの熱よ..。わざわざありがとね。連君」

「いいえ..では、少し様子を見てから行きますので...。」








連の声だ....。


ここは?何処?





あぁ私倒れたんだった...頭痛っ...






ゆっくりとカーテンが開き、連がベッド脇の椅子に座った..。







「よぉ!大丈夫?」

「...連が運んでくれたの?」







私は連に聞いてみた....。



「あぁ...そうだけど....。」

「...ありが...とう...」








私は泣いてしまった..。

連の優しさが伝わってきたから...。






そんな私を見て連は驚いていたが、優しく私をつつみこむようにして抱きしめてくれた...。







「な..んで....そんなに....優しくするの...?」

「....それは....お前のこと...」











連が言い終わる前に、保健室のドアが開いた。

そしてカーテンが開き、陸斗が来た..。









「愛!!どーした?」

「陸斗...あのね..私、風邪で倒れたの..。それを連が見つけて運んでくれたの...。」








私は、陸斗を見つめながら言った..。


「サンキュー連。」


ニコッと陸斗は笑った..。









連は難しい顔をして聞いた...。


「お前らって...。」