「いって~」



という声が聞こえてきた。




見上げてみると、恭也先輩に守られていた....。




「恭也先輩!大丈夫ですか!?」

「あぁ....愛ちゃんけがはない?」

「私は大丈夫です。それより恭也先輩が....。」

「俺はいいんだ.....。好きな人を守れたらそれで....。」




にっこり微笑む恭也先輩に思わずドキッとしてしまう....。







「すいませ~ん!」




さっきボールを飛ばしてしまった男の子が走ってきた。


よく見たらその子は空君だった。




「空君!」

「愛先輩!けがは?」

「ううん。大丈夫。恭也先輩に守ってもらったから....。」

「あ....スイマセン恭也先輩!」

「いいんだ。空....気をつけろよ?」

「はい!」






空君はそのまま走り去っていった。




恭也先輩は私の方を見て、



「返事は?」



と、聞いてきた。