感想ノート
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saori@ 2008/11/04 00:07
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差し出されたsaoriの手を、夜はふわりと取ってそっと微笑む。
「キレイな、キレイなsaori。
僕でよければ、喜んでエスコート役を」
「あっ、テメー!
saoriは、オレんだからな!
いくら、皇子と言えども……もがっ!!」
残月に口をふさがれた牙王に、片目を瞑って手を振ると、夜は、ソファーに導いた。
「こちらへどうぞ。
saori。
飲み物は、何にする?」祠 2008/11/02 02:38
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ガタタタッ
気合いを入れて履いたピンヒールで派手に転んだsaoriは驚いた表情で鏡を見た。
「あ…あなたが千里…。」
その、美しく波打つ鏡面は、見た者の心をきっと捉えて離さない。saoriも例外ではなく。
初めて見る千里の姿をうっとりと眺めた。
「気に入って頂けてよかった…。レッドムーンは本当に心を込めて書いた作品なので。
もしよかったら、また曲を書かせて下さい。…と祠さんにも伝えて下さい。専属のイメージソングライター立候補です!」
saoriは大きくはだけた足下を恥じらうように立ち上がると背筋を伸ばして一礼した。
「世間ではあなた達の噂で持ち切りです。今日はたくさんのファンの方を代表して、取材に参りました。」
と、そこでsaoriは顔を赤らめて緊張していた頬を緩ませた。
「…っていうのは建前。本当はずっと夜さんや残月さんに会いたかった。もうずっと前から。
今日は取材ってこと忘れて…楽しんでもいい…かしら?」
恥じらいながらも
スッとのばした右手。
「エスコートして下さる?」saori@ 2008/11/01 00:55
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saoriが上着を脱いだとたん。
「おォ~~!
グっとクるねぇ♪」
牙王は嬉しそうに、ぴゅー、ぴゅーと野次みたいな口笛を吹き、残月にげしっ、と、どつかれた。
「……つてぇ!
ナニすんだよ!」
「……下品です、牙王」
その様子を、夜が頭痛をこらえ、苦笑いしながら見ていた。
saoriが、鏡にその姿を写すと。
鏡面が優しく波打って、鈴を転がすような声が上機嫌でささやいた。
千里だ。
「まあ、あなたがsaoriさんね。
大丈夫。
あなたのムネは、殿方にバレてやしませんわ。
それよりも……!
祠から貰ったCDにあなたの作った曲が入っているのを聞いて。
一度お会いしたいと思ってましたのよ。
レッド・ムーン、大好きで、毎日夜にかけてもらってますのよ」祠 2008/10/31 04:19
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覚悟していたはずだった。
絶対吸血鬼はいる。
きっと今世間を騒がせている噂は本当だと。
人の噂や聞き込みで吸血鬼の事は十分勉強してきたはずだった。
しかし…。目の前に三人並んだ、人間とは違うそのオーラの前に
…腰が砕けた。
「み…みなさんお揃いで…。」
しまった。咄嗟にでた間抜けな台詞。
「どうぞ…牙王さんも残月さんもみなさんここに居て下さい。その方がうれしいです。」
なるべくみんなを見ずに。俯いたまま答えた。
…やばい。こんなにいい男揃いだったなんて聞いてない。
違う!これは魅了なんだから…!
かき集めた知識でどうにか理性を保とうと必死なsaori。
噂の魅了にクラクラしながらsaoriは着ていたコートをバッと脱いだ。
背中がぱっくりと開いた黒いドレスの裾には
更に惜しげもなく深いスリットが入っている。
胸元は深い谷間。
「今日は、貴方達を知りに来たんです。…夜さん。残月さん。そして牙王さん。
噂なんかじゃない貴方達を。取材を兼ねて…今日は時間の揺る限り付き合って頂きたいんです。」
しかしその姿は堂々としたものとは少し違っていた。
ドレスアップには裏があった。溢れそうな胸元には溢れそうなパッドが…隠されているのである。
saoriはパッドがばれていないか、姿を移す鏡を探した。
あ、あそこに大きな鏡が…
ばれないようにそっと姿を移そうとしたsaori。saori@ 2008/10/30 22:12
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(いきなり。
奥に続く扉が、どぉん、と吹き飛び。
2㍍超の、赤髪の男が、ぬっと出てくる。
一応、こぎれいなスーツ姿。
なんとなくラヴリーな蝶ネクタイを気にしながら、saoriの姿を見つけて、にまり、と笑い)
牙王「キサマか。
本物の吸血鬼を取材しよう、なんて考えたヤツは?
命がいらねぇのか?
タダの莫迦か?
どっちでもいいが、可愛いじゃねぇか。
オレ好みの女だぜ。
答えてヤるから、何でもキキな?
オレの身長は220㎝。
体重120㌔……」
(吹き飛んだ扉に、ため息をつきながら、残月が、やって来る)
残月「違います。
saoriさんは、皇子に会いにきたんです。
誰も、牙王のことは気にしてませんよ。
私と一緒に奥に控えてましょう」
牙王「いヤだ!
ここから出て行けって言うなら、残月!
今日こそは、勝負しろ!!
いつもいつもイイトコロで邪魔しヤがって!」
残月「良いでしょう。
望むトコロです!」
(二人が睨み合っている所に、夜が音もなく滑り込み、静かに割って入る)
夜「騒ぐなら、どちらも出て行け。
ごめんsaori。
祠からの電話を牙王に聞かれて……一度でイイから出たいって
邪魔なら、出て行ってもらうけれど、どうする?」祠 2008/10/30 17:55
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ガチャ…
ドキドキ…
「こんばんわぁ…」
身長155センチの体を更に小さくして、恐る恐る扉を開いたのは…
「取材の予約をしていたsaoriです…」
足が震えている。
それもそのはずだ。この場所にくるのを夢見て、何ヶ月も悩みに悩んだ。待ちに待った今日なのだ。
saoriは憧れの人、鈴木真也の影を探した。
一体どんな風に私を迎え入れてくれるのだろう…?
「鈴木さーん…
…夜…さん…?」saori@ 2008/10/30 13:10
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【ルーシャ編終了】
現在、コラボスペースは開いてます。
ご希望の方は、ご自由にお入りください。
コラボの返事は、必ず返しますが、都合により、時間が開く事もありますので、よろしくお願いします☆祠 2008/10/08 12:18
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ジェイド「あれが、おまえの言っていた"前世からの友人"か?」
ルーシャ「うん。ジェイドだってそうよ?」
ジェイド「俺は覚えていない」
ルーシャ「そうね。彼は"僕"の運命を悼んでくれた。本当に優しい人」
風を受けながら微笑む
ルーシャ「彼の人生の中で、ほんの一瞬しか私は存在出来ないけど、何か出来る事があれば良いのだけれど」
(いえいえ、お疲れ様です(^-^)
こちらこそお忙しい時に空気の読めない子で全く←
こちらこそ、よかったらまた遊んでやって下さいo(^-^)o)現夜知樂 2008/09/29 22:20
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(去っていくルーシャを見送って微笑み)
夜「……また、会えると、いいな……」
残月「会えますよ、きっと。
ルーシャのことは、あの吸血鬼が護ってくれるでしょう」
(残月も、微笑み……しかし、ふと、真剣な顔になり…)
残月「しかし……皇子。
あなたは最近……
あの娘が来る前から……状況把握の音を……歌を歌っていますよね?
だから、本当は他人にはわかり辛いはずの音の情景を、あの娘に見せることが出来た……
盲目の彼女が来るのを知っていたんですか?
それとも、あなたはもしかして……」
夜「……大丈夫。僕は、見えてるよ」
(微笑んで、残月に背を向け……そっと、ささやく)
夜「……今の所は、ね」
((現夜さん、コラポ、ありがとうございました。
今回は、大賞その他をはさんだ関係もあり、コラボの返しが、大幅に遅れて、すみませんでした。
コレに懲りなければ……また、よろしくお願いします))祠 2008/09/29 01:50
「飲み物は…。」
そこまで言ってハッとした。噂が本当なら…きっと彼が飲むものは…。
そぉっと夜を見上げる。しかし夜からは大昔から語り継がれた残忍な吸血鬼の雰囲気はなかった。それよりももっと…夜から感じるのは…
静かな孤独ー…。
saoriは後ろから夜を抱きしめた。もちろん、魅了のせいもあったとは思う。でも、今saoriを動かしている感情に嘘はなかった。
「今日はワインにする。赤ワインを。」
そしてsaoriは一枚の楽譜を取り出した。
「今日はプレゼントを持ってきたの。気に入ってもらえるかわからないけど…。」
丁寧に書かれた楽譜には…music 「saori」の文字が…。