恋するカフ・リンクス


「…最近、
なくしたものってないですか?」


「なくしたもの?」

突然のアタシの質問にも彼は不思議がらずに考える。


「ああ、
そういえばカフリンクスが片方…」


やっぱり。

そうか。
あれは彼のものだったんだ。

どうしてだろう、
それがちょっと嬉しかった。


「それが…なにか?」


「あ、ううん、
なんでもない。
えーっと、あの…、
ちょっと最近変にカンがよくてひとの困ってることを当てることができるというか。
そんな感じで…」


あー…。
何わけわかんないこと言ってんだろ。