アタシたちは学校を出て途中まで一緒に帰る。 駅に向かう途中にアヤカのバス停まで一緒。 「うん、 あのカフリンクスを返しに行こうかと思って…」 「へー。 持ち主わかったんや?」 「たぶん、なんやけど。 駅前の銀行のひと」 「ふーん、 やっぱりオシャレでかっこいいひと?」 え? なんでそんなこと聞くんだ? 「んー…」 アタシは適当に言葉を濁す。