「なんですか?」
「欲しいもの、何かある?」
「…なんでその質問なんですか?」
「山内さんには相談に乗ってもらってたんだよ。
今時の女子高生は何が欲しいのかって。」
「そうですか。それは私とは直接関係がありませんね。」
「…だよなぁ…。やっぱり山内さんの言ってたことは正しかったかも。」
「あの、離していただけますか?」
「離しても逃げないで話聞いてくれるなら離すけど。」
「逃げません。」
俺はすっと彼女の腕を離す。
そして掴んだのは彼女の手。
「手も離してください。」
「何か怒ってる?」
「怒ってません。話があるならどうぞ。」
「…君の場合、欲しいものはなに?」
「私の場合ってどういう意味ですか?」
「一般論とか山内さんの意見とか、そういうのって参考にならないというか必要ないんだよね、結局。
それはあくまで彼女たちの意見であって君の意見じゃない。
俺が知りたいのは君の意見だから。」
「あの、何かありましたっけ?」
「え?」
「誕生日はもう過ぎましたけど。」
「…ほんっと疎いなぁ…。」
俺はため息まじりにそう呟いた。
「欲しいもの、何かある?」
「…なんでその質問なんですか?」
「山内さんには相談に乗ってもらってたんだよ。
今時の女子高生は何が欲しいのかって。」
「そうですか。それは私とは直接関係がありませんね。」
「…だよなぁ…。やっぱり山内さんの言ってたことは正しかったかも。」
「あの、離していただけますか?」
「離しても逃げないで話聞いてくれるなら離すけど。」
「逃げません。」
俺はすっと彼女の腕を離す。
そして掴んだのは彼女の手。
「手も離してください。」
「何か怒ってる?」
「怒ってません。話があるならどうぞ。」
「…君の場合、欲しいものはなに?」
「私の場合ってどういう意味ですか?」
「一般論とか山内さんの意見とか、そういうのって参考にならないというか必要ないんだよね、結局。
それはあくまで彼女たちの意見であって君の意見じゃない。
俺が知りたいのは君の意見だから。」
「あの、何かありましたっけ?」
「え?」
「誕生日はもう過ぎましたけど。」
「…ほんっと疎いなぁ…。」
俺はため息まじりにそう呟いた。