そのまま真っすぐ飛び続けること3分。
俺たちのスピードが増したことに気付いた彼女たちは俺たちを後ろから援護する形でついて来ている。
彼女にシールドが張られているはずだが、所々に火傷のような傷があって少し痛々しい。
シールドを張っていようがいまいが、熱は伝わる。そのせいで熱傷になったのかもしれない。


「この木でいいんだよねぇー?」

「ああ。ゆっくり降ろしてくれ。」

「うんっ!」


ゆっくりと下降していく球体。
慣れない感覚に水竜も動揺している。


「もうすぐ到着だ。」


地面に着いた時、美しい泉が目に入る前に飛び込んできたのは…










「…水竜…。」


もう明らかに大人サイズの水竜だった。