「スピード上げるよ?」
「おう。」
シールド自体の動きを掌握しているのは桃依だ。
スピードを上げるということは揺れが増すということ。
そしてそれに伴い、水竜がビビる。
「大丈夫だ。そばにいるから。」
『…ゆれるのこわい…。』
「…お前…喋ってんのか?」
「え?」
「颯?どうしたの?」
「…水竜の声、聞こえないか?」
「声…ですか?」
「聞こえないよ?水竜、何か喋ってるの?」
「揺れるの怖いって。」
「…そんなの一言も…。」
「星来は触れば分かるんだよね、気持ちが。」
「そのはずなんですけど…竜には何故かきかなくて。」
「え?」
「だから意志疎通図れなかったんです。」
「…じゃあなんで俺には聞こえるんだ…?」
水竜が発する『言葉』に動揺していた矢先に飛んできたのは、炎が斬られ、氷の溶けた音だった。
「おう。」
シールド自体の動きを掌握しているのは桃依だ。
スピードを上げるということは揺れが増すということ。
そしてそれに伴い、水竜がビビる。
「大丈夫だ。そばにいるから。」
『…ゆれるのこわい…。』
「…お前…喋ってんのか?」
「え?」
「颯?どうしたの?」
「…水竜の声、聞こえないか?」
「声…ですか?」
「聞こえないよ?水竜、何か喋ってるの?」
「揺れるの怖いって。」
「…そんなの一言も…。」
「星来は触れば分かるんだよね、気持ちが。」
「そのはずなんですけど…竜には何故かきかなくて。」
「え?」
「だから意志疎通図れなかったんです。」
「…じゃあなんで俺には聞こえるんだ…?」
水竜が発する『言葉』に動揺していた矢先に飛んできたのは、炎が斬られ、氷の溶けた音だった。



