僕等は野良猫






僕は走る庵から


ピョンッと


床に飛び降りた



「音っ!?」



庵はバッと


振り返る



「うにゃーっ!!」



僕はそう言うと


来た道を


戻り始めた



とても、


好きじゃない空気だ‥



さっきまで居た部屋は


無視して、


柏達が眠る部屋に


飛び込んだ



「っ…!?」



僕の瞳に


映ったのは


一度だけ見た事がある


あの人の姿だった‥



「………ゼロ様‥」


『久し振りだな…元人間』



ルイナ様に会った時に


一度だけ会った


死神の……ゼロ様