三田は、2年生に、
「おいっ、書いたやつを、持ってこい」
三田は、それらの紙に、サッと目を通すと、
「やっぱり、思った通りだ」
そして、三田は、皆を集めた。
「後半は、サキ、ソノ、リカ、ミヤ、
ユリで行く。
向うは、カチッとしたシステムで、
攻めてくるチームのようだ。
今から、あのフォーメーションに
対応するのは、難しい。
このまま行けば、勝てないだろう。
そこで、一か八かで、行く事にする。
リカ、お前は、センターに付け」
三田は、次々と、付く相手を指示して行き、
書いた紙を、渡した。
最後に、
「ユリ、お前は、6番のガードに付け」
「ウチが、ガードですか?」
三田は、渡した紙を、指差し、
「そうだ。それを、見て見ろ。
あいつは、ほとんど、攻めて来ない。
だから、お前は下がって、制限区域の
真ん中にいて、カバーに備えろ。
お前だけ、ゾーン・ディフェンスだ」
そして三田は、作戦盤で、細かな動きを、
指示し始めた。
最後に、渡した紙を指差し、
「それを見ておけ。3ポイントは、
大体場所が決まっている。
その場所を、頭に叩き込んでおけ。
そこでボールをもたれたら、
要注意だぞ」

