桃子は、1冊、読み終わると、


  「あー、漫画も、疲れるわぁ」


そう言うと、皆に向かって、


  「ねっ、三者面談、あったでしょ。
   みんな、どうするの?」


と、訊いた。

すると、雅美が、


  「私は、看護師かなあ。まだ、
   はっきりとは、決めてないんだけど、
   ママが、看護師、やってるし。

   やりがいも、ありそうだし、
   まっ、いいかなって」


  「看護師かぁ」


  「モモは、どうなの?」


  「わたしは、保母さん。

   子供、嫌いじゃないし、
   ガキんちょの世話も、いいかなっと」


  「リサは?」


  「私は、理学療法士。

   ケガ、したじゃん。
   で、一生懸命、リハビリに
   付きあってくれてるのを見て、
   いいなあって。

   これが、また、イケメンの
   カッコいい、お兄さんなんだ」


  「リサは、いつも、そこだね」


  「てへっ」