◆◇ 「あぁー、疲れたぁ。」 ハァ、と。大きく肩で息を吸いながら、急に足を止めるアイツ。 アイツと手を繋いでいたあたしも、強制的にブレーキをかけることになる。 …あまりにもアイツが突然停止するもんだから、アイツの背中に突進しちゃったし。 「でも、良い運動になったね。みぃちゃん。」 ―…アイツに連れてこられた場所は、ショッピングモールの近くにある海だった。 誰もいない砂浜に、ドテンと座りこむアイツ。 あたしは立ったままだから、アイツと手を繋いでることによって、変な体勢になる。