「みぃちゃん、これちょうだい!」 『あっ、ちょっと何すんのよ!』 そう言って、先ほど購入したばかりの、あたしのたこ焼きに手を伸ばすアイツの手を、バシンと叩く。 ペシッ、と、良い音がなったアイツの手のひらは赤くなり、大分痛そうだ。 「みぃちゃん、女の子がそんな暴力しちゃダメだよ?」 ―…アイツとの、デート。 11時くらいに家を出発し、小腹が空いたあたしたちは、ちょうど今、お互いに軽食を購入したところ。