『アンタ今まで、何人の女の子たちと付き合ってきたわけ?』 「あ、もしかして、みぃちゃん、嫉妬?」 『違うから!』 そう言って、冗談が酷すぎるアイツの肩を、思いっきり叩く。 アイツは、いつもと同じアイツに戻っている気がした。 『良いから早く言って!』 『ほら、早く。』と口先で急かしながら、アイツからあたしの少女漫画を奪いとる。 ったく、アイツは。あたしの話なんか聞こうともしないで、漫画を読み続けるんだから。 自分の質問は答えないとしつこいくせに、あたしの質問はこれだから、困ったものだ。