「え~、でもそんなの勿体無いよ。みぃちゃん。 イケメンと付き合えるなんて、みぃちゃんには二度とないチャンスなのに。」 『…さり気なく失礼なんだけど。』 大体、顔が良くたって、性格が悪ければどうしようもないでしょうが。 コイツが、良い例。 あたしは身を持って体験してるから、そんな顔だけ男には引っかからない。 「やっぱり男前だね~、みぃちゃんは。」 そう言ってアイツは、マンガのページをペラペラ巡らせながら、無駄に高い声で呟いただけだった。