多分、きっと。 あたしはアイツに、女の子として見られていないんだろうな。 じゃなきゃ、いくら幼なじみだからと言って、勝手に部屋に上がり込んでなんか来ないし。 ましてや、人様のベッドでお菓子を食べるなんて、気の知れた友達にでさえ一般的にはしないだろう。 …まぁ、アイツに女の子として見られたいかと言ったら、別なんだけど。 「…ねぇ、みぃちゃん。」 ―――…不意に。 目線は漫画のまま、アイツが気の抜けたような声を発した。