もう一度、ゆっくりと机に顔を埋めた。 鼻を刺激するのは、古臭い机の匂い。甘ったるいアイツの香りは、どこかに消えた。 「颯くーん!」 「あ、真子ちゃん、沙耶ちゃん。」 どこからか、アイツを呼ぶ女の子の声が聞こえる。 きっとアイツは、満面な笑みを浮かべながら、女の子と喋り始めるんだろうなって。 考えることもなくわかってしまうあたしは、自嘲気味に笑うしかできなかった。 「一緒にお喋りしようよ~。」 …つうか、本当に一体なんなんだ。