“俺に、恋してくれた時”



このフレーズが、やけに耳に張り付いた。

頭の中で色がついたように鮮やかに、新しく記憶された言葉。




…無条件に、颯の隣にいたいと思って。


胸が時折苦しくなったり、意味もなく腹が立ったり。
自分の気持ちがコントロールできなくなるような、…だけども嫌じゃないこの感情。



一体、この感情は“恋”と言えるのだろうか。




『…ぶっちゃけ恋とかわからないけど。』



だから、正直に言葉を紡いだ。
アイツが見開いたかのように、目をまん丸にした瞬間。