「……。」 アイツが、面を食らったように、目をパチクリまばたきさせる。 そんなアイツの姿を、必死に睨むあたし。 良いからさっさとあたしのところに来い! 「…どこがわからないの?」 ―…アイツのこういうところは、優しいと思った。 アイツの取り巻きに睨まれたのを感じたけど。 それを上手く抑えて、あたしの側に来てくれるアイツがいて。 あたしのムチャクチャな要求を、最終的には聞いてくれるアイツがいる。