幼なじみで十分だった。
幼なじみのままでよかった。


これ以上の関係なんて、望んでなかったのに。



「……っ」



なんで、心地よい関係を壊そうとするの。



『……っ。』



涙が出てきた。

アイツに、見せた2回目の涙。



苦しくて、悲しくて。アイツのために、涙を流す日が来るとは思わなかった。



「…ごめんね、みぃちゃん。」



……なんで。

あたしはアイツを傷つけたのに。
酷いこと、いっぱい口走ったのに。



なんでこんなにも優しいの。