「…みぃちゃん、俺さ。」 ―…突然、だった。 アイツが不意に柔らかい笑顔を見せたあと、もう一度口をゆっくりと閉ざして。 数十秒の沈黙の後に、うっすらと開かれた唇。 アイツの手のひらが強く握りしめられ、小刻みに震えている。 「――自分が大キライだったんだよね。」 耳を疑ってしまうくらいの、それくらい、衝撃が強い台詞だった。 『えっ…?』 心が声となって、小さく漏れたあたしの吐息は、 消えることを忘れ、シンとした空気を振動させていく。