「…みぃちゃん、女の子のメールに、返信しなきゃ。」

『別にそんなの後でやったらいいでしょ!』



我ながら、なんとも勝手な言い分。

アイツに携帯を取り返されないように、あたしは胸の前でアイツの携帯を両手で握りしめる。



絶対に、返してやんないんだから!



「…みぃちゃん。」

『アンタは今、あたしに英語を教えてるんでしょ!?

女の子のメールに返信してる暇なんてないの!』



若干呆れた口調のアイツと、より固くアイツの携帯を握りしめるあたし。