『いいから、仮定法って奴を早く教えて!』 「……。」 ―…悔しい。 なんで、あたしがこんなに振り回されなきゃならないの。 なんで、なんでよ。 今日だって、ちゃんと勉強するつもりだったのに。 上の空になんかならず、必死に頑張るつもりだったのに。 アイツに自分のペースを崩されてる、あたしがいる。 違うの。こんなはずじゃなかった。 ――“10日でみぃちゃんを落としてみせるよ?” アイツの思い通りになってしまいそうな、自分が怖い。