『う、うるさいな!わかってるもん!』 明らか悪いのはあたしなのに、口先だけはトゲをはって、悪態をつくあたし。 そりゃあ、あたしだってわかってるよ。 ちゃんと、頑張らなくちゃいけないって。 このままじゃ、留年しちゃうって。 だから頑張ろうとしてるけど、できないんだもん。 ―…だって、アイツがいるから。 息が拭きかかるくらい、近くにいて、 ――“10日でみぃちゃんを落としてみせるよ?” こんなことを口走った、アイツが悪いんじゃん。