「…みぃちゃん、参考書にお菓子のカスこぼしてる。」

『ふぃーのっ!(いーのっ)』



なんとなく、モヤモヤして。

アイツの顔が見れないあたしは、ポテトチップスを口に含んだまま、勢い任せに喋る。


その瞬間、アイツはそんなあたしの態度を怪訝に思ったのか、一瞬だけあたしの口を見て笑顔を消したけど。


それに気づかないかのように、あたしは口にポテトチップスが残ってるのにも関わらず、もう一枚それを口に放り込んだ。