だってさ、アイツと恋人とか、チューとか、その後とか、考えられないじゃん。 「次、行こっか。」 『…うん。』 今みたいに、あたしの失敗を咎めたりせず、さり気なく許してくれるとことか。 最近、嫌な奴としか思ってなかったアイツのことを、たまには良い奴なのかなって思う時もある。 ―…それでも。 「さっきの説明、もう一回やるね。」 思ったよりも、出逢ってからの月日は長い。 幼なじみでいる期間が余りにも長すぎた。