アイツは、わかっていないのだろうか。 あたしがこんだけ、アイツにお願いをしている理由。 幼なじみで頼みやすいってのもあるし、家が隣でいつでも教えてもらえるっていうしょうもない理由も、中にはあるけど。 だけど一番の理由は、なんだかんだでアイツのことを信用しているからなんだよ。 教えてもらうなら、颯がいいの。 「みぃちゃんを教えたい人は、他にもいるんじゃない?」 『はあぁ?』 やっぱり、颯はわかってない。