臆病者で、先輩に向かって殴ったりとか、そういう漫画のヒーローみたいなことはできないとことか。 精一杯の攻撃が、足を踏むだけとか、ちっぽけだったり。 バカで弱くてヘタレで、アイツはどうしようもないんだけど。 『本当、変わらないね。』 とりあえず、この場にアイツがいてくれて、よかったと思う。 「そう?」 『うん、女々しいとことか、全然変わってない。』 幼稚園生くらいの時、あたしがアイツを守ってあげていた。 その面影、笑っちゃうぐらい残ってるんだもん。