ラブ★シックネス




いつも通りの、アイツのチャラチャラした言葉。

可愛いなんて簡単に言えちゃうのは、アイツだから。



いつも通りのアイツに安心して、泣きそうになってる暇なんてないのに。



「だから俺、お店出るとき、センパイの足を思いっきり踏んでやったんだよね。」



それなのに、あたしの目からは、一筋の涙が零れてきた。



「俺、さすがでしょ?ねぇ、みぃちゃん。」



アイツはいつもそうだ。

きっとあたしの涙に気づいてるくせに、気づかないフリして。

あたしがプライドを高いのを知ってるから。


そんなアイツの優しさに、なんだか恥ずかしくなる。