「で、恭くんは このビルによく仕事しに 来るの?」 「いや、今日はたまたまだよ。 彼の打合わせのサポートで…」 と、武田を見ながら言った。 「へぇ~…そうなんだ。 まぁ、来てたとしても、 偶然でもない限り、 そうそう会わないよね?」 そう言うと、 今度は恭一の全身を見直して 「なんかバリバリの営業マンって 感じ… 全然、あか抜けたよね~」 と恭一の成長を褒めた。 「そうかなぁ…? 自分じゃわからないけど…」 全身をチェックする素振りをして 恭一は照れ臭そうに言った。