外で立ち話をしていたら、 カーテンが開いて、 賢三がストレッチャーで 運ばれてきた。 「今日は大事を取って、 一泊させることになりました」 別の若い看護士が ベテランの看護士に告げる。 「どの部屋?」と訊くと 「711号室です」 「あっ!」 と病室を聞いたベテラン看護士が 気づいたように 「あなたも付いてらっしゃいよ。 面白いものがあるわ」 そう言うと、 ストレッチャーに付き添いながら 手招きした。 留美は何だろう?と思いながら、 後を付いていった。 ・