「で、あなたは…… 村上さんとはどういうご関係? ご親族ではなさそうだけど…」 親族ではない若い女性が 付き添ってたとしたら、 やはり誤解は受けるのだろうと 留美は状況的に理解した。 留美が今日の経緯を説明すると、 看護士は安心したように頷いて、 賢三のことを話してくれた。 賢三の口からでなく、 他人から聞くことに 留美は少々罪悪感を感じたが、 看護士はスイッチが入ったのか 勝手にどんどん話を始めている。 看護士が賢三を知っていたのは、 春江が入院したときに 担当したからだった。 ・