それからくだらないような話をし始めて、観覧車も中間近くに差し掛かった頃、


「ね、次……どこ行こっか?」


と、雪葉が聞いてきた。




「どこかある?行きたい所。」



「んー……海!」



「海、か。」


雪葉が言った言葉を、繰り返す。




「じゃあ、降りたら行く?」


「うん!」