動き回った善は氷枕とか冷たいタオルをくれて。



たくさん水分取るといいとか言って、飲み物まで買ってきてくれた。



手慣れた看病の仕方だ…。



「ほら、食え!!その後に薬飲めよ!!」

「いただきます…」



善が作ってくれたうどんを食べると暖かくてホッとした。



うどんってこんなにおいしかったっけ…。



「食材どうしたの?」

「近野に頼んで買ってきてもらった!!」

「ありがと…善…。制服まで…」

「白ブレザーじゃ入れねぇからな!!で、長居するとバレそうだから俺行くわ。なんかあったら電話しろよ?近野なら来れるかもしんねぇし」

「大丈夫…」



風邪の時に優しくされたらヤバいって…。



なんだかとても善がキラキラしてたよ…。



ダメでしょ、コレ…。



薬を飲み、眠る前に善に感謝した。



友達っていいな…。



その日、熱いカラダで夢を見た。



よく覚えてないけど、善が出てきてあたしを抱きしめたことは覚えてる。



目が覚めてドキドキして…。



こんなドキドキは勘違いだと首を振った。