自分の無能さを知った次の日、夜中に熱が出て学校を休んだ。



最近頑張りすぎたかもしれないけど…。



病院に行くお金も薬を買うお金もなく、部屋でひたすら寝るしかない。



カラダが辛いけど寝るしかなくて…。



夕方にノックされたドア。



誰がこんな具合悪いあたしを起こすんだ…。



ドアを開けたらそこには信じがたい人。



「善っ…」

「似合うだろ!!」

「なにしてんの…」

「お前ひとりだし誰も看病するヤツいねぇじゃん?薬もらってきてやったぞ!!」



友達思いの善にウルッ…。



なんてイイヤツなんだ…。



普通科のブレザー着てるし…。



そこまでしてあたしを助けに…。



「へぇ~、ここがお前の部屋か…。少し空気入れ替えるぞ」

「あ、うん…」

「メシ食ってねぇんじゃねぇかと思って。マジでキッチンついてんじゃん!!適当に使うからな」



ヤバい。



善に…涙が出てきそうなんですけどっ!!