たくさん助けてもらい、近野に成長させてもらえた部分が大きい。



「今まで、本当にありがとう」

「善様が社に戻られた際には私が秘書を務めます」

「当たり前じゃん。近野しかいねぇよ」

「お互い、その日まで最前を尽くしましょう」

「おぉ!!またな!!」



近野と笑顔の別れ。



何年後かに、近野をびっくりさせてやれるくらいデカい男になってやる。



その時が楽しみだな。



「ただいまぁ~」

「「おかえり~!!」」



家族の笑顔に迎えられ、俺の学生生活は終了した。



次は社会人生活だ。



「雷、ただいま」

「おかえり」

「ギブアップしなかったぞ」

「そうだな。1位で卒業するとは思ってなかったけど…善、いつの間に俺と同じ目線になったんだ?」

「高校入った時には同じぐらいだったし」

「そうか…。よくここまで育ってくれたな…」

「なんだよ…」

「ダメだな。歳とると感情的になっちまう。メシ、食うか」

「おぅ!!」



いつか、俺は雷よりデカくなるよ。