「慶介がそこまで言うなら。あたし歌う。」 本気じゃなかった。単純に歌えばいいとそれだけの気持ちであたしは承諾した。 それからあたしたちは歌づくりに入った。 毎日慶介ん家通いつめて。 次第に出来上がる作品にあたしは胸を膨らませた。 それに“初めて”も経験した。