慶介の部屋を見渡してみる。
あたしの部屋には無いものばかりで興味が湧いた。



ふと机の上の紙束に目が行った。
それは一定の数で規則正しく文字がかかれたルーズリーフだった。



一枚を手に取る。





『幸せの滑走路』




と一番上に書かれていた。



詩のように文字が連なっている。





自然に吸い込まれるようにその詩を読んでいった。