幸せの滑走路



そしてすべてを曝け出したのだった。




家族が居ないこと。
一人暮らしのこと。
慶介の言ってた好きなものや嫌いなもの。
全部知ってほしかった。



「話してくれてありがとなっ。」



私に後悔はなかった。



むしろ心の重荷が取れた気がした。



そして彼は言った。



「たくさん我慢したんだな。全部抱え込んで、誰にも言えなくて。1人で頑張ったんだな。偉いよな。羅夢は....強いな。」



と彼は頭をポンポンと撫でた。