幸せの滑走路




泣きじゃくる羅夢を姉貴が宥めていた。




家族にも迷惑掛けてばっかりだ。





姉貴にも母さんにも。





生まれて初めて涙を流した。





誰もいない病室で。





隣で羅夢が寝息をたててる。