幸せの滑走路




「お姉さん.......あたしっ....あたしっ.......うっ.....ふぐっ.......ひっく.....」



「うんうん。大丈夫だよ。あたしがついてるから。ごめんね。羅夢ちゃん一人に全部背負わせちゃって。」



そういってお姉さんはあたしが落ち着くまでそばにいてくれた。



だいぶ落ち着いて、病室に戻る。








----------------慶介?







そこにはうずくまるように苦しむ慶介。


あたしはナースステーションまで走った。
ナースコールなんて押してる余裕なんて無い。




お姉さんは慶介の名前を叫ぶ。




あたしはその場にいれなかった。




受け入れたくない現実がそこにはある気がしたから。