幸せの滑走路




それからだいぶ落ち着きを取り戻し一時帰宅できるようになった。久々の慶介の部屋。



「あの日以来だね。」



「そうだな。本当なら次の日は楽しかったはずなのに。情けないなぁ俺......自分の病気に負けるなんてさ。」



「情けなくない。あたしは慶介が無事なだけで十分だったよ。運ばれたって聞いてほんと血の気引いたし.....」



「ごめんな。心配かけて.....」


「謝らないで。慶介は悪くない。悪いのは病気だよ。慶介だけを苦しめて......でも慶介はまだ負けてない。負けてないから....」



「ありがとな。俺戦うから。勝って羅夢を幸せにするからな。」


「一緒に戦うからね。慶介は一人じゃないからね。あたしがいるからね。」



「あぁ。一番心強い見方だよ。」



「慶介.........大好きッ///。」



「あー?俺もだし(笑)」





あたしの恋に終わりなんて
ありえないから。